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雨をもたらす龍

空がどんよりと暗く、雨の前兆特有の湿った風が吹き荒れる朝です。
本日はお昼ごろからご納骨があるのですが、残念ながら天気は持ちそうにありません。
せめて豪雨にならないことを祈るのみです。
納骨などのご法要の際、そのときだけ急に雨が降ったり雪がちらついたりすることが少なくないように
感じます。
テントを張ったりお供物が濡れないように配慮したり、なにかと作業が増えて大変なので強く記憶に
残っているだけなのかもしれませんが、実際、今日も雨です。
「どうして今日に限って雨なの・・・」と肩を落としてしまうかもしれませんが、そう落胆することも
ありませんよ。
雨が降っている、今まさにその頭上に龍がいるかもしれません。
お釈迦様がお生まれになった時、天から龍が舞い降り、お祝いに天から甘露の雨を降らせたという伝説
があります。
また、お釈迦さまが悟りを開かれた際も、龍が頭上でじっと見守り、激しい嵐からも身を呈して守護し
たという話です。
そのため仏教では仏法を護る守護神として、龍を大切に扱っています。
そして雨を恵む水神としても崇められてるため、お寺の手水場には龍の装飾が施されていることが多い
ですし、火災からお寺を守るという意味で天井によく龍の絵が描かれています。
天から龍が見守ってくれているんだ、そう考えると雨もただうっとおしいだけのものではなくなりませ
んか?
この文章を書いている間に、本日のご納骨が終わる頃合いになりました。
なんだか空が明るくなってきたように感じます。
龍がお帰りになったのかもしれません。
やっぱり法要のときにはザンザン雨が降って、終わったら小雨になるんだよなぁ・・・
これは不思議なことではなくて必然なのかもしれません。
しかし、納骨式に立ち会ってびしょびしょになったであろうスタッフたちに、「今日も龍が来たね!」
と明るく言ったら顰蹙ものでしょうから、やめておきます。