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没後記念

没後記念

2025年6月3日、巨人の終身名誉監督である長嶋茂雄さんが天寿を全うされました。

野球に疎い私でさえ、「ミスター」と言えば「長嶋」と答えられるくらい、誰もが知る国民的

大スターです。

「きっとこの日は後世にも伝わる歴史的な日になるんだろうな、野球の日とかになるんだろうな」

と思っておりましたら、野球の日は8月9日でした。

そっかぁ・・・

はたと思い出したことがございます。

先日Googleの検索画面に伊達巻のイラストが出てきたので検索すると、思った通り、その日は伊達巻の

日でした。

伊達巻の名前の由来となった戦国武将・伊達政宗の命日にちなんで、5月24日を伊達巻の日に制定し

たそうです。

そのときふと疑問に思ったのが「生まれた日じゃないんだ」ということです。

もちろん「生誕祭」というものもありますが、どちらかというと「没後○○年記念」というように、

亡くなった日のほうにフォーカスすることが多いように感じます。

亡くなった日を「記念」というと、何となくお祝いしているような違和感を覚え調べましたところ、

「記念:1.過ぎ去った物事などを思い起こすこと。2.後日の思い出として残しておくこと。」とありま

した。

これで合点がいきました。

亡くなられた日に何らかの記念日を充てその方を思い出すことは、ご命日の日にお墓やお仏壇に手を

合わせ故人を偲ぶのと同様の意味を持つと考えられます。

また生まれた日ではなく、亡くなった日を記念日とすることで、その方の歩んでこられた道に思いを

馳せ、成し遂げた事柄に敬意を表することにもつながるのではないでしょうか。

6月3日は野球の日でないとしたら、何の記念日を充てたら相応しいか・・・

少し考えてみましたが、無理やり他のものと組み合わせた記念日にしなくても、「長嶋茂雄さんの命日

だ」、それ以上の記念日がありますでしょうか。

それだけで毎年多くの人々に思い出され、ずっと語り継がれていく日になるに違いないでしょう。