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お寺さんへの“お気持ち”

わからないことはたくさんあるのに、なんだかいろいろ質問するのがはばかられる・・・
そんな相手、あるいは場面ってありますよね。
私の父は週一で通院しているのですが、わからないことがあると、主治医でなく
看護師さんや薬剤師さんにきくのです。
一瞬「なんでだよ」と思いますが、なんとなく気持ちはわかります。
お医者さんに付随する高尚なイメージがそうさせるのでしょうか、よけいなことを考えて
必要なことすらききそびれる、なんてこともありがちです。
お坊さんに対しても似た感情が働くようで、法要に関して、お客様から石屋の私たちに
ご質問をいただくことがままあります。
一番多いのは、お布施に関するご質問です。
それはお寺さんにお聞きするのが一番早いのでしょうけれども、
果せるかなあのフレーズを返されてしまうのです。
「お気持ちで」
お布施は、お寺さんへの感謝の気持ちを形にし、金品を施し与えることで、自分たちの徳を積む
修行のひとつ、つまり自分たちのためにやっていることであると言えます。
お坊さんの労働対価としてお支払するわけではないので、「お気持ちで」ということになって
しまうのでしょう。
今は金額を明確にしているところもあると聞きますが、なかなかそういったところは少ないようです。
じゃあこっちの気持ち次第なら1,000円でもいいのかな?となりそうですが、さすがにそういうわけには
いきません。
そうは言っても最低ラインはあるのです。
お寺さんも、やっぱり、生活がありますから、ある程度はお願いしたいところです。
お布施の金額の相場は、ひと法要“最低3万円”です。
例えば、四十九日法要と開眼式と納骨法要をおこなったとしますと、3万×3で、最低でも9万円は
用意する必要があります。
ちなみにお通夜・ご葬儀の場合はかなり幅があるのですが、こちらでは「だいたい30万程度ですかね」
とお答えしています。
あと日本人の察する文化を象徴するような、お車代とお膳代もお渡しします。
こちらはそれぞれ5千円~のお包みです。
お渡しする際の封筒ですが、白い無地、あるいは表書きに“御布施”と記したもの(薄墨でなくて大丈夫
です)を用意します。
裏面には施主・喪主の住所と包んだ金額を記入します。
細かいことを言うと、「毛筆で書いたほうがいい」とか、「いや金額は書かなくていいんだ」とか、
「新札を用意するんだ」とか、様々なマナーが出てきます。
そもそも地域や宗派によって異なるので、これが絶対正解と一概に言えるものはないというのが
実情です。
なのでそこまで帰依していないよという方でしたら、ひと法要3万+お車代とお膳代、白無地の封筒に
入れる、あとは感謝の気持ちを持ってお渡しする、これで大丈夫です。
「いろいろ気遣ってめんどうだな」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、いざ僧侶によるご法要を前にいたしますと、その壮大な尊さに言葉を失います。
お経は故人様のご冥福をお祈りするために唱えるものであると同時に、未だ整理の付かないご遺族の
心を落ち着かせてくださいます。
お経を聴くと、アルファ波が増えリラックス効果を得られるとともに、幸せホルモンと呼ばれる
セロトニンという脳内物質が分泌され、精神を安定させる働きをもたらしてくれるという
研究結果があります。
このように、古代から続く宗教行事には人を癒す効果があることが注目されているそうです。
実際に、あの体の奥底から発せられるような脳に響きわたる独特な重低音を聴きますと、
たとえ意味が分からなくとも、自然と手を合わせてしまう不思議なお力があるのを感じます。
物や情報があふれる現代、目に見えない心を大事にする時期にきているように感じます。
今一度、自分自身にもたらすお寺さんの存在価値を見直してみるのもいいのではないでしょうか。